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感染対策Q&A

感染性廃棄物

Q
産業廃棄物の処理方法について、わかる範囲でCDCや他の病院のマニュアル(貴会出版の本を含め)などで検討したのですが、わからないところがありご質問させていただきます。 とくに、感染性廃棄物の専用BOXを一方では“安全なところに保管するように”また、ある一方では“ただちに廃棄”とあるのでよくわかりませんでした。
1 Bed sideで注射・点滴終了後、どのように廃棄物を扱うとよいかを具体的に教えてください。
2 また、その際の考え方として
1) 産業廃棄物処理方法を院内での収集・運搬・梱包に適応して考えてよいですか?
2) 針専用容器をBed Sideに持っていくことに衛生面から抵抗がありますが大丈夫でしょうか?
3) 上記の点が気になり“発泡スチロール等に針を刺して針刺し事故防止の上、そのままビニール袋に密閉して詰所まで運び、鋭利な感染性廃棄物として“袋ごと捨てる”という案も考えましたが、これで問題はありますか?
1 Bed sideで注射・点滴終了後、どのように廃棄物を扱うとよいかを具体的に教えてください。
・病室で発生した感染性廃棄物に関しては、ビニール袋などで密封して感染性廃棄物ボックス(耐貫通性針捨容器)まで運搬する。
・抜いた留置針は針専用容器をBed Sideに持っていっておいて、そこに廃棄する。

2 また、その際の考え方として
1)産業廃棄物処理方法を院内での収集・運搬・梱包に適応して考えてよいですか?
・医療機関から排出される廃棄物は、医療行為とは関係なく排出される「非医療廃棄物」と、医療行為に伴って発生する「医療廃棄物」の2つに大別されます。「医療廃棄物」の中でも、ヒトが感染し、もしくは感染するおそれのある病原体が含まれる、もしくは付着している廃棄物を「感染性廃棄物」という。感染性廃棄物の適正処理については、2004年3月に「廃棄物処理法に基づく感染廃棄物処理マニュアル」が環境省発行されており、このマニュアルに添って感染性廃棄物の処理を実施することが求められています。

同マニュアルは
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=5741&hou_id=4791
にてごらん頂けます。

2)針専用容器をBed Sideに持っていくことに衛生面から抵抗がありますが大丈夫でしょうか?
・針刺しなどによる血液媒介病原体(血中ウイルス感染症)の職業感染防止方法として、針専用容器をBed Sideに持っていくことは一般に行われています。
・針刺しなどの一連の行為時に標準予防策を適応すれば、感染対策上は問題ないと考えます。
3)上記の点が気になり“発泡スチロール等に針を刺して針刺し事故防止の上、そのままビニール袋に密閉して詰所まで運び、鋭利な感染性廃棄物として“袋ごと捨てる”という案も考えましたが、これで問題はありますか?
・針専用容器をBed Sideに持っていくことをまず考慮すべきです。
ご提示の方法はBed Sideに針専用容器を持参できない場合のやむを得ない場合の代替法として考えられます。しかし発泡スチロールからの針が脱落して袋を貫通し、感染性廃棄物廃棄用の容器内に捨てるまでに針刺を起こすリスクはあると思います。

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