このページを印刷する

感染対策Q&A

結核

Q
結核治療後、排菌していない状態の入居者について、入居後、発熱等があると再発ではないかと心配になる。施設の場合、個室管理や感染防護具などに限界があり、管理の難しさを感じている。嘱託医に相談したところ、入居時に全員の方に3連痰を実施すればよいが、施設の判断でよいと言われた。他の施設では、入居時に、結核の既往のある人には、痰が増えたり発熱など再発が疑われる時には、何の症状もない人に、3連痰を実施することは有効なのか?
高齢者施設において、結核の既往の有無にかかわらず、結核の早期発見を目的として入所時及び1回/年 の胸部X線検査が行われているはずです。入所時の喀痰検査は、咳・痰があるなど特別な場合を除き、全員・無症状の方に行う必要はありません。入所時、咳・痰・発熱などの症状があった場合、特に2週間以上続くときは、早期に医療機関を受診させることとされています。診断がつかないまま症状がいつまでも続く状態は避けなければいけません。結核の既往がない方でも対応は変わりません。もともと肺に結核の治療後の影がある方は、胸部X線の読影が難しい場合もあり、その場合も医療機関に相談されることをお勧めします。
【参考:結核院内(施設内)感染対策の手引き 平成26年版 厚生労働省】

感染関連リンク

感染対策地域支援相談システム
対象:医療機関・高齢者施設等
院内・施設内感染に関する相談システムのご案内です。
感染管理認定看護師(ICN)による現場での助言・講義も対応できます。
Get ADOBE READER
PDFファイルをご利用になるにはAdobe Readerをダウンロードしてください。